K.です。別府2日目もフィールドワークからはじまります
昨晩お邪魔した竹瓦小路に集合。高崎山の方へ向かいます。
ふむふむ。どんな娘がいるのかな?ヨネダム、入念なリサーチ中。イーハトーヴ組は「あんな店から出て来た芸能人をFocus」写真ごっこしておおいに盛り上がる。
昔の街路と今の街路がどう違うか。戦争で壊したルートはどれか。等、古地図を参照しながらの散策。だぶるアフラックをFocus.
いい感じの昔タイルを発見。タイルフェチにはたまらない町、別府。
突然、目の前に川が現れ、視界が広がる。川の向こう側が浜脇というエリア。別府温泉発祥の地とされる別府の中で最も古い温泉街なんです。
浜脇の町には繁栄していた頃の遊郭等の建物がぽつぽつ残るディープなエリアなんですが、再開発により少し味気ないエリアになっていました。しかし浜脇中に興味深い古民家が沢山立っていて、園山先生と顔を見合わせることが度々ありました。再開発が本当に残念でたまりません。
この浜脇地区を案内していただくのは40年前から浜脇の写真を撮っておられる写真家の藤田洋三さん。とにかくパワフルで博識な方。イントロダクションをフムフムと聞いていると突然「この中で建築士の方いますか?」と藤田さん。。。ん?なんですか?
ここから過去に無いくらいイジラレルことになるとは思いもしませんでした
「おーい!建築家!このモルタルはいつの時代だ?」「おーい!建築家!このガラスはいつの時代だ?」「おーい!建築家!この石はなんて石だ?」立て続けに質問の嵐が降り、集団の後ろに移動しようとするも園山先生とヨネダム、ユウキからにやにやしながら前へ押し戻されます。
藤田さんはカメラを通して見た町の細かい部分を職人さん達との関係の中から学んでいったとか。尾道に関わる以上、このレベルまで行かないといけないな…と自分を鼓舞しているはなから…「おーい!建築家!このモルタルに生えている草から、このモルタルがいつの時代か分かるだろ?」「わかりません!(笑)」
「最後にみんなに見せたいものがあるんです。」藤田さんが最後に私たちを連れて行ってくれたのは浜脇の一番端っこ。つまり別府の端っこ。JRの線路下に ちいさい…本当に小さいトンネルがありました。静かでとても綺麗な空間。
近くに寄ってみるとトンネルの半分は綺麗な小川で、半分はとっても低い通路!頭を曲げないと通れません。しかも進むにつれてどんどん低くなる(笑)
実はこのトンネル元は小川だけだったとか。JRの向こう側に渡る為に飛び石をおいて、地元の人が管理していた道だそうです。今もこのエリアの方達が管理しているのでとても綺麗な小径になっていました。藤田さんが小さいころにこのトンネルを越えて友達のうちに遊びに行ったそうで、声を掛け合う集落の良さみたいなものが残っているエリアなんです。再開発で街のつながりを壊すのではなく、残して行かなければならないんです!と笑顔で総括する藤田さんにとってこのトンネルはタイムトンネルなんでしょうね。
「いやー、建築家!今日はいじりたおして悪かったな。今度珈琲おごるから!」と声をかけてくれる藤田さん。こちらこそ勉強させて頂きました!またお話を聞きに行きたいと思います。
藤田さんのタイムトンネルの上は東別府駅。ここから一駅電車にのって別府へ戻ります。
浜脇を立つ前にみんなで記念撮影する尾道メンバー。「おーい!建築家!この石は何年に出来たんだ?」が口癖になった園山先生とヨネダム。しばらくいじられそうです。
別府を走る電車はとってもおしゃれでヨーロッパの電車のようでした。
別府に戻り、一行は北高架商店街へ。先日イナッチが別府事前調査旅行に来た時に訪れることが出来なかったスポットです。とっても可愛い高架下で小さなお店が入っています。
柱にかかれたアートワークも素敵です。
低い天井を有効に使い、既存の天井材に直に描かれた作品達にセンスを感じます。食事をしたかったのですが、お休みの日でした。残念!
レンタサイクルがレトロで良い感じです。これで別府を回ったら楽しそう!別府駅の近くなのでお越しの際はぜひご利用下さい!
歩きまくっておなかがぺこぺこな僕らはうなぎを頂き、充電完了!次の温泉場をめざします
外に出るとお店の人にうなぎを頂いてる猫を発見!良いものてんな〜。
ヨネダムナビ&ユウキ運転で向かうのは前日、二人が夜の街で仕入れた『混浴の』温泉!ムフフな想像をして油断した一行は間違って高速に乗ってしまう。「あれ?このまま湯布院まで下りられないっすね〜」とユウキ。皆で大爆笑のまま往復40kmの寄り道を行う5人でした。
でもなんとかたどり着く訳です。中は写真が撮れないということで残念なんですが、ムフフな気分なまま一行は混浴へ。そこで気づく。「あれ?ヨネダムなんで眼鏡かけてんの?」「K.さん混浴で眼鏡かけないって女性に対して失礼ですよ。知らないんですか?日本の文化ですよ。ブンカ。」周りを見回すと…確かにみんな眼鏡かけてる!「それは着替えている時に教えてよ!今から取りにいったら恥ずかしいじゃない」「大丈夫す。みんな女湯(一応ひもでエリアが分かれてる)の方を見てるので分からないですよ。ただ、僕は東京と尾道でみんなに言いふらしますけど。混浴で眼鏡を取りに戻ったK.さんって」
「先生。ちょっとヨネダムが…」と振り返ると顔に泥を塗ってカモフラージュし、女湯エリアに近づこうとしている園山先生…
もうみんな自由過ぎます。
そんなこんなで最終日の晩餐が始まります!